3Dモデル（スリーディーモデル）とは

3Dモデルとは、コンピュータグラフィックス（CG）の世界において、3次元空間（縦・横・奥行き）で形状や構造を表現したデジタルデータのことです。

現実の物体や想像上のオブジェクトを、数学的な情報（点、線、面）の集合体として定義し、ソフトウェア上で自由に回転、拡大縮小、視点変更が可能な形で表現します。

構成要素

3Dモデルは主に以下の要素で構成されます。

• 頂点（Vertex / Vertices）: 空間上の位置情報を持つ点。

• 辺（Edge）: 2つの頂点を結ぶ線。

• 面（Face / Polygon）: 3つ以上の辺で囲まれた、オブジェクトの表面を形成する単位。この面が集合して、モデルの形状全体を定義します。

主な用途

3Dモデルは、現在、多岐にわたる分野で活用されています。

• ゲーム・エンターテイメント: キャラクター、背景、アイテムなどの制作。

• 映画・アニメーション: 特撮やCGシーンの作成。

• VR/AR（仮想現実/拡張現実）: 仮想空間内のオブジェクトの表現。

• 建築・土木: 建物のパース（完成予想図）やシミュレーション。

• 工業・製品デザイン: 試作品の設計、可動シミュレーション。

• 医療: 手術シミュレーションや人体の解剖モデル。

• 3Dプリンティング: 物理的な立体物を出力するための元データ。