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花瓶の色付け

奥行きや広がりのある表現が可能

2Dイラストは画面上の「縦×横」のみで構成されますが、VR空間では「縦×横×奥行き(Z軸)」の3次元空間に自由に描くことができます。たとえば、手前にキャラクターを描き、奥に背景の山や空を配置するといった構図も、身体を移動させながら立体的に調整することが可能です。

インテリアデザイン

立体や動きのある作品も制作できる

VRでは単なる「絵」ではなく、彫刻のような立体作品や、動きのあるアニメーション作品も制作できます。「見る」だけでなく「感じて入り込む」ような作品が作れます。Quillなどのアプリでは、時間軸を加えてVRアニメーションを作ることも可能で、視聴者は自分がその物語の中にいるかのような感覚を味わえます。

VRウェアラブル機器を使用している人

幅広く活用可能

■ メタバース展示
自分が描いたVRイラストを、VRChatやclusterなどの仮想空間に設置することで、来場者が「中に入って歩けるアート展示」を体験できます。
■ NFTアート化
完成したVRアートを画像・動画・3Dデータに書き出して、NFTマーケットプレイスに出品することも可能です。

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VRイラストとは?描き方・ツール・事例

「VRイラストってなに?」「どうやって描くの?」「必要な道具や始め方が知りたい」
――そんな疑問をお持ちの方に向けて、このページではVRイラストの基礎から応用までをまるごと解説します。

VRゴーグルを装着して、自分のまわり360度に広がる空間へ自由に絵を描く――まるで絵の中に入り込んだような感覚で、従来の2Dでは味わえない没入体験を楽しめるのがVRイラストの魅力です。

初心者がゼロから始められる「道具選び・アプリの選び方・描き方のコツ・作品事例・活用法」まで、これ一つでわかるようにまとめてみました。
これからの時代をリードする新しいアート表現、VRイラストの世界へ一歩踏み出してみませんか?

(目次)

1. VRイラストとは?|空間ごと描く新しいアート体験

2. VRイラストに向いている人とは?

3. 必要な道具|VRイラストを始めるために揃えたい3つのもの

4. 初心者でも安心!おすすめVRイラストアプリ3選

5. VRイラストの描き方|基本ステップ【Open Brush編】

6. 作品事例|VRアーティストたちの創造力

7. VRイラストの活用例|描くだけじゃない、広がる可能性

1. VRイラストとは?|空間ごと描く新しいアート体験

VRイラストとは、仮想現実(VR)空間で立体的に描くアート表現のことです。
VRゴーグルを装着し、自分の体を動かしながら、まわり360度の空間に絵を描いていくスタイルは、平面のキャンバスとはまったく異なる新しい感覚です。

2. VRイラストに向いている人とは?

VRイラストは、絵を描くのが好きな人はもちろん、「今までにない表現に挑戦したい」「自分の世界観を形にしたい」という人にも向いています。

特におすすめなのはこんな方

  • 立体的な表現に興味がある

  • 身体を使って描くことにワクワクする

  • メタバース空間に作品を出してみたい

  • 絵が得意でなくても直感的に表現したい

  • 新しいアートの可能性を試したい

2Dに縛られない自由な発想が活きる世界です。絵の上手さより、「体験」や「没入感」を重視する人にぴったりです。

3. 必要な道具|VRイラストを始めるために揃えたい3つのもの

(1) VRゴーグル

Meta Quest 2/3、Valve Index、HTC Viveなどがあります。
初心者には手軽に始められる「Meta Quest 2」が特におすすめです。

​自分で描いた絵をヘッドセット内でスクリーンショットし、PCへ送ることもできます。

(スクリーンショットし、PCへ送る方法はこちらの記事を参照「Meta Quest 2でキャプチャを撮ってPCへ送る方法」>>

Meta Quesr2

(2) VR対応のお絵かきアプリ

主なVRアートアプリ

  • Open Brush(旧Tilt Brush):光の筆で描く幻想的なアート

  • Gravity Sketch:立体的な線画やオブジェクト作成に向いている

  • Quill by Smoothstep:ストーリー性のあるアニメーション表現が可能

(3) 高性能PC(アプリによっては不要)

Open Brushなどはスタンドアロンで使えますが、より高度な表現を目指すならPC接続型も選択肢です。グラフィックボード搭載PCが望ましいです。

イラストを描く画家

4. 初心者でも安心!おすすめVRイラストアプリ3選

VRでイラストを描くには、専用のペイントアプリが必要です。ここでは、初心者でも直感的に使えて、表現の幅も広がるおすすめアプリを3つご紹介します。

(1) Open Brush(旧Tilt Brush)|光で描く、魔法のようなVRペイント

Open Brushは、もともとGoogleが開発した「Tilt Brush」のオープンソース版で、現在はコミュニティによって継続的にアップデートされている無料アプリです。VR空間に絵を“浮かべる”ように描く独特の操作感が特徴で、誰でも直感的に描き始められるのが大きな魅力。

特徴:

  • 筆の種類が豊富(光の筆・炎・星屑など、視覚効果つきのブラシ多数)

  • 360度どこにでも描ける自由さ

  • 動画や静止画として出力可能

  • Meta Questシリーズに対応(PC不要)

向いている人:

  • ファンタジーな世界観を描きたい人

  • 絵の上手さより感覚重視で描きたい人

  • まずは無料で始めてみたい初心者

(2) Gravity Sketch|立体構造の表現が得意なデザイン志向アプリ

Gravity Sketchは、製品デザインや建築、立体モデリングを意識したプロフェッショナル向けのVRスケッチツールですが、最近ではアートやイラスト分野でも人気が高まっています。

空間内に“線”や“面”を引いて立体物を組み上げていく感覚で、絵というより“形を作る”イラストに向いています。

特徴:

  • 構造的なデザイン・モデリングが得意

  • 色・厚み・パースをリアルに表現可能

  • 複雑な立体表現にも対応

  • 学生・教育機関向けプランあり

向いている人:

  • 空間や構造のある絵を描きたい人

  • 3Dデザインやプロダクト表現に興味がある人

  • 建築・プロトタイプ制作の勉強をしている人

(3) Quill by Smoothstep|動きのあるVRアニメーションを描けるツール

**Quill by Smoothstep(旧Oculus Quill)**は、VRでストーリーやキャラクターの動きまで描きたい人に最適なアプリです。
静止画ではなく、時間軸を持ったイラストやショートアニメーションをVR空間内で制作することができます。

特に、映像制作・ストーリー表現・演出に関心があるクリエイターには非常に人気です。

特徴:

  • フレーム単位でアニメーション制作が可能

  • 描いたキャラクターに動きをつけられる

  • VR漫画やストーリー仕立ての作品づくりに最適

  • クオリティの高い作品事例が多く、刺激になる

向いている人:

  • アニメーションや動画の制作に挑戦したい人

  • 絵と動きを組み合わせた作品を作りたい人

  • 表現力のあるVRアートを目指したい人

植物のウォールアート

5. VRイラストの描き方|基本ステップ【Open Brush編】

Open Brushは、まるで「空中に光で絵を描く」ような感覚で楽しめる、初心者に最もおすすめのVRペイントアプリです。以下に、実際に描き始めるまでの流れと、制作中の操作ポイントをステップごとに解説します。

必要な準備を整える

  • 使用機材:Meta Quest 2/3(またはPC接続型VR)

  • アプリ:Open Brush(Meta Quest内のApp LabやSideQuest経由でインストール)

Open Brushは無料アプリで、Meta Quest単体で使用可能です。起動前に十分なバッテリーがあるか確認し、描くスペース(半径2m程度)を確保しておきましょう。

ステップ1:VR空間に入る・描画モードを選ぶ

Open Brushを起動すると、あなたのまわりが360度の描画空間になります。画面中央にはコントローラー操作でメニューが表示され、「筆の種類」や「色」「ブラシサイズ」を選べます。

 

🔰 ポイント:最初は「Light Pen(光の筆)」など効果がわかりやすいブラシがおすすめ。

ステップ2:空間に「ラフスケッチ」を描いて構成を決める

まずは、大まかな構図を決めましょう。地面、空、キャラクター、オブジェクトなどの位置関係を、軽い線で立体的に描いてみます。

  • 手前と奥で大きさを変えることで、遠近感が生まれる

  • 下書きのように“空中に線を置く”だけでもOK

  • 「ステージの中央に立って」描くのが基本

👀 コツ:立ったまま身体を動かして、視点を変えながら描くと立体感が出る

ステップ3:ブラシで色や質感を重ねていく

Open Brushには、以下のような個性的なブラシが多数あります:

  • Light(光)

  • Fire(炎)

  • Stars(星屑)

  • Ribbon(リボン状の筆)

  • Wire(ワイヤーフレーム)

  • Ink(インク風)

これらを組み合わせながら、色を塗ったり、装飾を加えていきましょう。

 

 遊び心を大切に!現実には存在しないような幻想的な空間も作れます

ステップ4:視点を動かして調整・仕上げ

VRならではの強みは、作品を360度どこからでも見られること。
少し後ろに下がって全体のバランスを見たり、しゃがんで下から見上げたりしながら、細部を調整していきます。

  • バランスの確認

  • 手前に描いたパーツが大きすぎないか

  • 奥行きや高さに違和感がないか

 

👣 コントローラーで「移動」や「拡大縮小」もできるので、巨大アートを描くのも可能

ステップ5:保存・出力する

作品が完成したら、Open Brushのメニューから以下の形式で保存できます:

  • 画像(静止画)として保存

  • 360度動画として録画

  • Tilt Brush (.json/.fbx) データとして保存

  • SNSやYouTubeに投稿可能

Meta Questでは録画ボタンを押すだけでプレイ中の映像を動画として記録できるため、自分の制作過程も簡単にシェアできます。

6. 作品事例|VRアーティストたちの創造力

  • 宇宙をテーマにした幻想的な球体アート

  • キャラクターの周囲に物語世界を構築したアニメーション作品

  • メタバース空間に設置された没入型イラスト展示

YouTubeやX(旧Twitter)、VRChatなどで数多くの作品が公開されており、360度動画で鑑賞できる作品も急増中です。

7. VRイラストの活用例|描くだけじゃない、広がる可能性

  • NFTとして販売:VR空間で制作した立体アートをNFT化して販売

  • バーチャル展示会:オンライン空間で個展を開催

  • メタバース活用:VRChatなどで空間アートとして設置・展示

  • 教材として活用:子どもや学生への「体験型美術教育」にも

  • セラピーや医療現場での応用事例もあり(例:空間アートで心を癒す)

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