昨今、デジタル技術の進化によってバーチャルリアリティ(VR)の世界が身近になりましたよね。
個人でも手軽にバーチャル空間を構築できるようになったことはご存知でしょうか。
NFT(Non-Fungible Token)の登場と相まって、アーティストや写真家は、バーチャル美術館を使って作品を展示したり販売したりする、新しい手法に恵まれています。
NFTやバーチャル美術館と聞くと、参入しにくい分野のように思われがちですが、今後ひろがりを見せるこの世界で、いちはやくイメージをつかむためにも、簡単なものから試してみるのはいかがでしょうか。
今回は、バーチャル美術館と、NFTとの関連性、美術館の作り方についてご紹介していきます。

バーチャル美術館とはなに?
バーチャル美術館は、VR空間上に作られた美術館で、実際に存在する場所ではなく、インターネットを使ってアクセスすることができます。自分だけのギャラリーを作り、オリジナルのアートや写真を展示することができます。
実際に外出することなく、さまざまなアート作品を楽しめるのが魅力で、感染症の流行や子育て時期、体調の変化などにとらわれることなく、さまざまな人が訪れることができることが良いでしょう。
更に面白いのは、誰でも簡単に自分の美術館を作ることができる点です。
写真や絵をアップロードして、自分だけの展示スペースを手軽にデザインできるのです。
バーチャル空間であるため、オンラインを使って、世界中の人に作品を見てもらえるチャンスがあります。
可能性は無限大でしょう。
NFTとバーチャル美術館の関連性
NFTはブロックチェーン技術を活用したデジタルアセットで、オリジナルの作品に固有の証明を付けることができます。
これにより、作品の希少性や所有権が保証されるため、デジタルアート市場が活性化しています。
バーチャル美術館では、NFTとして登録された作品を展示し、世界中の観客にアクセスしてもらうことが可能です。
そうすればバーチャル美術館をとおして、作品を見てもらうだけでなく、購入してもらうこともできるのです。
素人でも試せる、バーチャル美術館が作れるサービス
プラットフォームを選びましょう!
ここからは自分で作れるバーチャル空間をご紹介していきます。
ギャラリスト・スリーディー 画面をなぞったり、スライドするだけで移動ができる、特別な機器を必要としない展示スペースです。iPhone、iPadなら作品をARでも楽しめるため、さまざまな見せ方ができます。 (料金) ・月額/¥980〜 ・最大60作品・60作家情報を掲載できます。 ・初回無料トライアル(3日間)

ギャラリスト・スリーディーより
DOOR 3Dモデルや映像も音楽などのデジタル作品も展示可能なバーチャル展示会場。 自身の販売サイトに顧客を呼べて、作品を販売することもできます。 音声で説明も可能なので、作品の魅力を伝えやすいです。 (料金) ・自分で部屋を作る場合には料金はかかりません。

DOORより
すでに構築された美術館に、自分の作品を並べるだけなら専門知識もいらずに手軽に始められますよね!
ぜひ、一度試してみてください。
個性的な演出で作品の見栄えをよくする、バーチャル美術館の作り方
自分の作品を飾るバーチャル美術館を作るプラットフォームを選んだら、早速自分好みの内装にデザインしてみましょう!
ほとんどのサービスでは、作品をアップロードするだけで手軽に展示できます。
自分の作品をアップロードし、その説明などを添えて、購入できるよう購入可能なサイトのリンクなどを紹介するのも良いでしょう。
展示の際に必要なのは、どのような見せ方をすれば作品が魅力的に見えるかです。
音楽や音声を追加できるサービスであれば、耳から入る情報は、空間説明をわかりやすく、世界観を素敵に演出してくれるのでおすすめです。
また、入り口にどのような作品を置くと中まで見てもらえるかや、作者や作品の紹介を事前にしておくことで、空間の世界観に入りやすいかなど、細かな設定で大きく閲覧者の見方を変えることができますので、いろいろと試していくのが良いでしょう。
気に入った作品は、いつでも購入できるようNFTと連携させておくのもおすすめです。
ただ作品を見て終わりだけでは、せっかく展示したのにもったいないですよね。
閲覧者が、いつでも作品にふれることができるよう、リンク先やコンタクトを設置しておくとバーチャル美術館独自のメリットも体験できて良いでしょう。

NFTと関連させてバーチャル美術館で作品を売ろう!
では、NFTと関連させて作品を売る方法についてふれていきたいと思います。
作品をNFTとして登録するには、Ethereum(イーサリアム)などのブロックチェーンネットワークとウォレットを準備し、NFTマーケットプレイス(OpenSea, Raribleなど)で作品をNFT(非代替性トークン)化します。
⚫️Ethereum(イーサリアム)・・・自動的な取引が可能な、ビットコインと並ぶ暗号通貨の代表格
⚫️NFTマーケットプレイス・・・デジタルアセットを購入したり、自分の作品を販売することができる場所。作品の所有権をブロックチェーン技術で証明し、限定性を保証し販売できます。
これにより、作品の所有権と希少性が確保され、バーチャル美術館での展示と並行して販売も可能になります。
準備が整ったらプロモーションを行ない、美術館の作品の認知を上げていきましょう
美術館が完成したら、SNSやメーリングリストを活用して訪問者を呼び込むプロモーションを行いましょう。
バーチャル美術館でイベントを開催するなどし、訪問者の関心を引き付けることもひとつです。
美術館のデザインや展示内容を定期的に更新し、美術館が常に新鮮で魅力的に見えるよう工夫してみましょう。
訪問者の傾向を知ることができれば、それに合わせて、内装のデザインや作品の配列も変えていきましょう。
唯一無二の、自分の作品と、その作品を見にきてくれる人のための美術館を作り上げることができるのです。
まとめ
いかがでしたか?自分だけのバーチャル美術館をつくる楽しみをイメージしていただけましたでしょうか?
バーチャル美術館はオンラインで見られるため、集客や宣伝もオンラインで可能です。
またいつでも契約を解除できたり、内装を変更できたりと、リアルで行うよりコストも手間もかかりません。
自分の作品を展示するスペースをお探しの方は、一度バーチャル美術館を自分で作ってみるという選択肢をもつのも面白いですよね。
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