NFTアートといって頭に浮かぶのは、高額で取引された作品や、誰でも稼げる可能性ではないでしょうか。
NFTアートの現在は、以前のような過熱を帯びた市場ではなく、ゆるやかにアートとしての位置を模索している状態といえるかもしれません。
そのため、出品数に対して、実際に所有権が持たれている作品は非常に少なく、多くのアートが売れ残った状態といっても良いでしょう。
では、そんな状態のNFTアートが、今後どのような形になっていき、一般ユーザーはどのように捉えれば良いのでしょうか。
今回は、NFTアートの現在とその後についてご紹介していきます。
取引数で見ると、NFTアートの現在は低迷している
NFTの市場は、2023年の春以降、取引数が激減し低迷しています。
高価格でNFTアートが売買された時期を経て、そのような価格の取引は目立たず、数自体も減っていることがわかります。
しかし、もしかしたらこれが通常の状態なのかもしれません。
今までは、高額取引や新しい時代の幕開けといった話題性によって、多くのユーザーがNFTアートに参入してきました。
しかし、2023年は多くの話題がChatGPTなどのAI技術となっています。
これらの技術はNFTと比べると、誰でも使いやすく、また目に見えて利用するメリットがわかりやすいですよね。
それにより、NFTはAIに押しやられた可能性があるのです。
今後、またNFTアートが取り沙汰され、多くの可能性を生むか?というと、そうではない可能性の方が高いでしょう。
今までのNFTアートは、画像に対してNFTを付与できるという、誰でもアートを売ることができるかもしれないという期待感で盛り上がっていました。
しかし結果的に、NFTを付与するアート自体に価値がなければ、いくら付与してももう今は誰も振り向くことがないのです。
アーからNFTという話題が取り除かれ、またアートに戻ったというイメージでしょうか・・・。
では今後は、NFTアートとは、どのような人たちが関心をもって進めていくのか?と疑問に感じますよね。
NFTアートが低迷したというよりは、本来の本当に興味のある人のみの市場になった・・・ということが正しいでしょう。
これは結局、リアルな世界でいうところの、アートに興味のある人の次の世界観を再現してくれる市場ということになるのでしょう。
ここまで見ていくと、もともとアートに対して難しいと感じたり、ブロックチェーンの世界が理解し難いと思っている人には、ますます遠い世界のように感じますよね。
自分の作品をNFTアートとして出展するために知っておきたいこと
NFTアートは低迷しているというより、より本物のアートを、ただNFTという技術で購入できる、本物志向の人の場となったということが結論です。
つまり、自分の作品をNFTにすることで話題性で売れるかもしれない!という、今までの淡い考えではなく、やはり価値ある作品を作り、それをNFTでも販売できるようになった。という、作品の価値を基準とした考えで出展しなければなりません。
そうなってくると、今までなかなか作品が売れなかったのに、NFTにしても売れる可能性が低いままということになる・・・と感じる方もいるかもしれません。
アートは好きだけれど、誰かに売るほどの作品は作れないまま、今までも販売に力を入れたけれど、なかなか生活費を稼げるほどは売れない、と感じている人は、このままNFTアートを販売しても同じことになる可能性が高いでしょう。
では、NFTアートとして作品を販売することで、リアルでの販売よりも売れる可能性を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
ひとつは、NFTという仕組み上、デジタルデータでの販売が可能であるということが、リアル作品よりも大きいというところです。
デジタルな場所で作品を作るということは、ユーザーがその作品を見るツールは、自然とパソコンやスマートフォンとなるわけです。
このようなデバイスを通して作品を見るという行為を、自分の作品と掛け合わせることで、新しい何かが生まれることを盛り込んで創作することが、ユーザーに響くかもしれません。
もうひとつは、この新しい世界をよく知ることです。
この新しい世界は、さまざまなものと掛け合わせが可能です。
ブロックチェーンの知識があれば、もちろん非常に大きな面白い作品作りが可能でしょう。
しかし、アーティストでありながら、そこまでの知識を持つことは難しいです。
なので、他にどんな技術があるか、その技術と自分の作品がどう掛け合わせられるかを考えていくと、売り方に加え、NFTを付与する作品自体のコンセプトやユーザーに与える衝撃も大きくなるかもしれません。
簡単なものでいうと、AIやバーチャル空間などの掛け合わせがもっとも簡単にできることでしょう。
自分のアートのままで、NFTを付与すれば売れるかもしれない。もちろんそれもあります!
しかし、これだけさまざまな技術の組み合わせが可能になってきたため、それを自分のセンスと組み合わせることで生まれる新しい世界を作っていくということも、ぜひチャレンジしていきたいですよね。
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